先日、私の好きなイラストレーターさんが監督をされている映画を鑑賞しに行きました。
「ロトスコープ」という実写の映像をトレースする手法が用いられていて、登場人物たちの動きがとても自然で生き生きとしていて感動しました。
特に印象的だったのは、主人公の少女がふてくされて歩いているシーンです。歩幅や首の角度、体の揺れ方など、表情以外でこんなにも感情を表現できるのだという発見がありました。
実写作品から作られているからこそ、ただ歩いているワンシーンにここまで心を打たれたのだと思いました。全部のシーンのポストカードが欲しいくらい、どのシーンも背景の色彩までこだわって製作されていて、何度も見返したくなる大好きな作品に出会うことができました。
私が普段イラストを描くときは、感情を表現するために笑顔や泣き顔など表情ばかりに気を使っていましたが、もっと観察する目を持って表情以外の体の動きにも注目して、生命を感じられるようなイラストを描けるようになりたいです。
Text & Illustration : あふれるstaff わかニャン