二週間前の5月16日、九州南部地方の梅雨入りが発表されました。
九州南部が全国で一番早く梅雨入りしたのは、統計史上初めてのことだそうです。私にとっては2回目となる宮崎の長くて暑い夏が、気づけばもうそこまでやってきているみたいです。気温も6月に入る前から30度近く出ていて、自分が幼かった頃と比べてみると温暖化による環境変化の大きさにとても驚かされます。
聞いたお話によると地球温暖化の影響は、夏の暑さだけでなく春の風物詩である桜にも影響を及ぼしているようです。桜の花芽は厳しい冷え込みに一定期間晒されることで開花の準備に入るそうなのですが、温暖化の影響でこの低温刺激が不足すると、開花が遅れたり不十分になったりするみたいです。今後さらに温暖化が進めば日本列島で一斉に桜が開花するのではという説もあり、桜という日本人にとってすごく身近なものからも、改めて温暖化の影響を感じさせられました。
ますます他人事ではなくなってきた地球温暖化の進行を防ぐために、デザイナーという今の立場だからこそできることはたくさんあると思います。
例えば、再生紙やバイオプラスチックなど、再生可能素材を使用したデザインを提案すること。長く使ってもらえる製品を作ることで、廃棄物を削減すること。webのデザインを活用して資源の消費を抑えること。…コストなど様々な面から実現が可能かどうかは一旦置いておいたとしても、環境に配慮しているかという視点を持つことと持たないこととでは全く違うと思います。
美しい桜を見られない春が来ることのないように、私たちの住む地球の環境を考えるということをやめずに、持続可能な社会の実現に向けてできるところから貢献していきたいと思いました。
Text & Illustration : あふれるstaff わかニャン